本書は日米関係史の大家である五百旗頭氏が編者となり、有力な国際政治学者、アメリカ外交史家などが執筆した日米関係通史である。ペリー来航から遡り、イラク戦争までのおよそ150年間を対象としている。
本書が有益である点のひとつは、上述したような豪華な執筆陣が、「共同研究、草稿の相互検討を通じて十分にかみ合わせ、最終的には編者の下で、あたかも一人の手になる書き下ろしの域に近づけ」た点である。(p. iii)つまり、本書で記された見解は、ある意味で、日米関係に関心を持つ優れた研究者たちの共同の見解とも見ることができるのである。この点で、本書を通読することによって、現在の日米関係史および日米関係史研究のスタンダードを学ぶことができるのである。
次に、本書は付録として、有益なブックガイドを設けている。このブックガイドは、時代ごとに区切られた章立てごとにまとめられているので、関心のある時代をより掘り下げたい読者は、このブックガイドが役立つだろう。英語文献もいくつか紹介されているので、米国人からみた日米関係史も、紹介された文献から学べるだろう。
また、本書では常に日米関係が中国問題とセットになって扱われており、今後の日米関係と中国問題を検討する土台としても役立つと思われる。
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日米関係史 (有斐閣ブックス 103) 単行本 – 2008/3/31
五百旗頭 真
(著, 編集)
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20世紀に「最も重要な二国間関係」とすら語られるようになった日米関係は,21世紀にどのような航路をたどるであろうか。それは,両国のみならず,アジア太平洋地域と世界全体の境遇をも大きく左右することは疑いない。150余年に及ぶ日米関係を,ここに省察する。
- ISBN-104641183570
- ISBN-13978-4641183575
- 出版社有斐閣
- 発売日2008/3/31
- 言語日本語
- 本の長さ400ページ
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商品の説明
著者について
防衛大学校長・神戸大学名誉教授
登録情報
- 出版社 : 有斐閣 (2008/3/31)
- 発売日 : 2008/3/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 400ページ
- ISBN-10 : 4641183570
- ISBN-13 : 978-4641183575
- Amazon 売れ筋ランキング: - 239,299位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2018年1月9日に日本でレビュー済み
2008年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ペリー来航から現代までの日米通史です。
日米関係を中心に、そしてこの関係に影響を与えた諸外国のアプローチ、その意図にも言及され、日米関係を多角的に捉えるには良い本です。
補足的には、章ごとに「コラム」の形で記載されており、行き届いた構成を採っています。
時々の米国内、日本国内の政治状況や両国を取り巻く国際情勢にも言及されており、この辺りが「教科書」とはひと味違った専門書の域なのかと思います。
複数の著者による「通史」であることから、個性を抑えた内容となっているため、「面白味に欠ける」というような感想もありますが、日米関係を外観するには良書だと思います。
日米関係を中心に、そしてこの関係に影響を与えた諸外国のアプローチ、その意図にも言及され、日米関係を多角的に捉えるには良い本です。
補足的には、章ごとに「コラム」の形で記載されており、行き届いた構成を採っています。
時々の米国内、日本国内の政治状況や両国を取り巻く国際情勢にも言及されており、この辺りが「教科書」とはひと味違った専門書の域なのかと思います。
複数の著者による「通史」であることから、個性を抑えた内容となっているため、「面白味に欠ける」というような感想もありますが、日米関係を外観するには良書だと思います。
2008年6月20日に日本でレビュー済み
本書の執筆人を見ると、准教授や非常勤講師など、比較的若手研究者が多く関わっていることがわかる。中には、五百旗頭真や中西寛、田中明彦などの大物の名前も連なってはいる。しかし、過去のこういった通史本と比べると、若手が多数執筆しているという点では異色といえるかもしれない。
このような事情もあるせいか、章によってレベルの差が歴然としている。第6章の日米開戦から終戦までの部分の記述に関しては素人並のレベルだし(担当者の1人は軍事史専門)、第11章はジャーナリズム的な解説にとどまっている。また、全体として、話題が飛び飛びになっている傾向があり、いささか不親切な文章構成となっている。
そのような欠点もあるが、とりわけ戦前の部分に関しては、日米関係の協調路線を前面に押し出し、両国の関係は極めて良好であったとの視点は大変興味深い。日本人研究者の多くはアメリカ嫌いのため、このような通史本もやたらと日米関係の悪い部分を取り上げがちだが、そのような偏った見方を多少なりとも修正するためには、本書は有益なのではないだろうか。
このような事情もあるせいか、章によってレベルの差が歴然としている。第6章の日米開戦から終戦までの部分の記述に関しては素人並のレベルだし(担当者の1人は軍事史専門)、第11章はジャーナリズム的な解説にとどまっている。また、全体として、話題が飛び飛びになっている傾向があり、いささか不親切な文章構成となっている。
そのような欠点もあるが、とりわけ戦前の部分に関しては、日米関係の協調路線を前面に押し出し、両国の関係は極めて良好であったとの視点は大変興味深い。日本人研究者の多くはアメリカ嫌いのため、このような通史本もやたらと日米関係の悪い部分を取り上げがちだが、そのような偏った見方を多少なりとも修正するためには、本書は有益なのではないだろうか。